汝、星のごとく
読書が捗ります。
汝、星のごとく 凪良ゆう著
- 汝、星のごとく
- 講談社
- Digital Ebook Purchas
その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。
ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、
自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
ドラマチックなストーリー!
まるでドラマか映画を観ているような感覚で
物語に引き込まれていきました。
ラブストーリーです!
素敵だけど、悲しく切ない。
悲しいけど、読後感は爽やかな風が吹き抜けていくよう・・
瀬戸内の海がキラキラと光って
主人公の零れる涙と相重なってさらに水面が輝き・・・
そしてエンディング・・・
と、頭の中で勝手に妄想エンドロールが流れていきます。
はあぁ~ロマンチック・・(//∇//*)
冒頭もそうだけど
どこか湊かなえさんの『Nのために』を彷彿させます。
『Nのために』のようなミステリー要素はないし
そこまで重い内容ではないので全く別物ですが。
ヤングケアラーという言葉が出てきました。
「本来は大人が担うべき役割を押し付けられた子供のことです」
最近、ニュースを見ていて耳にすることも多くなってきました。
閉塞的な島で心を患ってしまった母親と暮らし
行き詰った主人公に高校の時の先生が
「子供が親を養わなければいけない義務はありません」
と諭します。
『Nのために』の主人公もヤングケアラーですね!
やはり『Nのために』の主人公の両親との関係性が似てる・・・
子供が親のために犠牲になる生活は
たまらないですね。(>_<)
そういうことも問われているお話ではないかと思いました。