花も嵐もふみこえて

顔で笑って心で泣いて、オンナは辛いわあ・・・ プニの日常を綴ります

うまれることば、しぬことば

酒井順子さんの「うまれることば、しぬことば」を読みました。

うまれることば、しぬことば
うまれることば、しぬことば
集英社

陰キャ、根暗、映え、生きづらさ、「気づき」をもらった……
あの言葉と言い方はなぜ生まれ、なぜ消えていったのか。
「ことば」にまつわるモヤモヤの原因に迫る、ポリコレ時代の日本語論。
古典や近代の日本女性の歩みなどに精通した著者が、言葉の変遷をたどり、
日本人の意識、社会的背景を掘り下げるエッセイ。


ネットでよく見かける、草。
草って何さ?
(・・?
ワロタ草って、何言うとん?
って、おばちゃん首傾げちまいます。


草草草草草草草草草・・・・
草が臭いんか一っ
ほんと、若者言葉についていけなません。
ついて行かなくてもいいんですけど
逆にこの年で使ってたら
イタイおばさんになって
笑われるかひかれちゃう。
でも、意味わかんないよねー。┐(´д`)┌


作者は今の時代を
言葉の激変期と言っています。


この作家さん言葉の分析素晴らしい!です。
変化し続ける若者言葉が
宇宙語のように感じる世代に
分かりやすく笑いも交えて
解説してくれてます。


・「自分らしさ」に疲弊して 
ありのままでいい、そのままでいいと
言われても
生まれた時から既に自由な今の若者たちには
返って迷走してしまうのかもしれません。


・「陰キャ」と「根暗」の違い
中高生の頃は根暗だった私。
明るいフリをしているが根っこの性格は
暗いという。
今も変わんないか💧
表面だけが明るいのが根暗に対し
陰キャは表面が暗いだけで
本当の性格が陰気なわけではないらしい。
キャラクターだから変更や上書きも可能。
キャラ変ができるらしい・・・
演じている、ということかしら?   
  
・「本当」の嘘っぽさ  
昔、うっそー本当?やぁだーかわぁいいーって
流行りましたね( ̄▽ ̄;)
何かを聞いた時の驚愕や感動を表現する
言葉です。
今の若者は『マジ』を使用。
『マジ』は本気を表す言葉でもあります。
作者の『本当』に対する疑いのくだりが
クスクス笑えました。
普通って何?って問うように
本当って何?って考えることがあります。
けど、最後には
「知らんがな」「ほっとけや」と
〝本当かどうか追及しないところに
人生の味わいがあるようにも思う”
という作者に共感しました。


・「生きづらさ」のわかりづらさ 
生きづらいが流行語になってしまっている
感があります。
もはや独り歩きしてるような・・


・「個人的な意見」という免罪符 
責任を回避する言葉
『よう知らんけど』・・
京ことば、便利だな。笑


・「ね」には「ね」を 
アスリートたちのインタビューの際の
「そうですね」の第一声
私もすごく気になっていました。


・「You」に胸キュン  
作者の昭和のラブソングにおける
二人称の見解がお見事で
めちゃ笑えました。


・「寂しさ」というフラジャイル 
うちは同居してて確かに珍しがられてるけど
驚いたのは一人暮らしの世帯が
核家族世帯の割合を超えたんですって!



酒井順子さん、いいですね!
ずっと若い頃「お年頃」とか「食欲の奴隷」とか読んでました。
ヨックモックのクッキー缶を
何から食べるか?
というエピソードがずっと忘れられないでいます。
内容は忘れた!!←あかんやつ


エッセイもたまにはいいですね~(´ー`)

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