花も嵐もふみこえて

顔で笑って心で泣いて、オンナは辛いわあ・・・ プニの日常を綴ります

淡々と生きる

小林正観さんの著書『淡々と生きる』です。


淡々と生きる: ―人生のシナリオは決まっているから―
淡々と生きる: ―人生のシナリオは決まっているから―
風雲舎
Digital Ebook Purchas


正観さんの本は
子供たちが起立性調節障害だと診断されて
苦しんでいた時に読んでとても救われました。


特にこの『淡々と生きる』は私の指針となりました。
‘淡々’って言葉、好きです。



千利休のお茶の話を人生に置き換えるお話に
すごく感銘を受けました。


四杯目以降の出がらしのお茶を
甘みもなく、渋みもなく、苦みもない、
かすかに色が付いているだけのお茶の味を(白湯に近い状態)
『淡味』と呼ぶそうです。
「淡々と」の「淡」です。
「この淡味のよさがわからない限り、お茶は永久に理解ができない」
と、利休が言ったそうです。
淡味のお茶をいかに味わえるか、それをどう喜びとすることができるか、
つまり感謝することができるか。
そこで、本当のおもしろさがわかる、と。


朝起きて、仕事をして、帰ってきて、夕食を食べて、テレビを見て、
寝て、また翌朝が来て、また仕事をして、また夕食を食べて・・・
そういう日々が繰り返されるなかに、人生のおもしろさや、幸せや、
贅沢感というのがある。淡々と生きていくなかにこそある。
「人生の本質は、淡味にあり」
「淡々と生きること」
~~本文より


こんな風に生きたいと思っていても
なかなかこれができないのが現実。
毒も吐くし、欲も丸出し
感謝もせず不平不満ばかり。
淡々とはいきません(>_<)



般若心経のお話も興味深かったです。


ずっと若い頃、絶望的なことがあり
父に心が落ち着くからと
般若心経の写経を勧められ
一年ほど続けていたことがありました。
意味は分からず書いていました。
それが、この本の正観さんの解釈で
初めて内容を知ることとなりました。
30年後に知るなんて(;'∀')


般若心経はお釈迦様が弟子に観音様の悟りを
話しかけるように教えを説いた言葉なんだそうです。



五蘊皆空(ごうんかいくう)→五蘊はみな空なり
五蘊は 色・受・相・行・識という五つの感覚レベルのこと
人間が感覚として抱いているものはみな、空だ。
人間の悩み苦しみは瞬時に解決できる。


この世の悩み苦しみは「思いどおりにならないこと」
ならば、「思い」を持たなければいい
そうすると、「思いどおりにならない」という現象が起こらない。
ゆえに、悩み苦しみはどこにも存在しない。
深いなあ(;'∀')
深すぎてこんがらがる(◎_◎)


「思い」をもっていなければ、もともとないのだ。
何も考えず行こう、実践すればいいのだ。
ただ実践的に生きていけばいいのだ。



般若心経もつまるところ
淡々とに繋がってるな、と感じます。


どんなことも
思いを持たず
あるがまま受け入れ
淡々と生きればいい。



‘淡々と’、理想の生き方です。

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