花も嵐もふみこえて

顔で笑って心で泣いて、オンナは辛いわあ・・・ プニの日常を綴ります

水を縫う

好きなものを好きって
なかなかハッキリと言えないですね。
周囲に「谷山浩子が好き」
って言えないです、私。( ̄▽ ̄;)
「韓国ドラマが好き」とは言えるのにね。


水を縫う 寺地はるな著

水を縫う (集英社文芸単行本)
水を縫う (集英社文芸単行本)
集英社
Digital Ebook Purchas

~「BOOK」データベースより~
「男なのに」刺繍が好きな弟の清澄。
「女なのに」かわいいものが苦手な姉の水青。
「愛情豊かな母親」になれなかったさつ子。
「まっとうな父親」になれなかった全と、その友人・黒田。
「いいお嫁さん」になるよう育てられた祖母・文枝。
普通の人なんていない。普通の家族なんてない。
世の中の“普通”を踏み越えていく、6人の家族の物語。 



私の息子も男だけど『かわいいもの』が好き。
ベッド脇にはポケモンのぬいぐるみたちが並べてあるし
クマの抱き枕で寝ている。( ̄▽ ̄;)
娘はキャラものには見向きもせず
スッキリシンプルなものが好み。


男は男らしく
女は女の子らしく
(`ヘ´) !!!


私が働き始めた頃(?)に
男女雇用機会均等法が成立され
男女平等!が騒がれ始めたように思う。
それまでは女子が働くのは嫁に行くまでの腰掛
みたいな風潮だったんだと思う。
重要な仕事は与えてもらえず
電話取りやコピーに書類整理、お茶くみばかり。
実際、そんなことはなかったけど・・・


私は、女が軽視されなくなった世の中は
とても過ごしやすく良いことだと思うけど
なんでもかんでも男女平等!
っていうのも違和感があって不自然だと思う。


ごつい男の人にお茶を出されるより
やはり物腰柔らかな女の人にお茶を出される方が
緊張がほぐれるし、美味しく感じる。
力仕事は男の人に任せたいしね。
男女の役割があっていいと思うんだけど。。。



あーなんか話それました( ̄▽ ̄;)


この物語に出てくる家族たち、登場人物
とても好感持てて共感できて
読後感も良かったです。(*´∇`*)


友達と紹介した女の子を
異性を連れてきたってだけで
恋愛対象にしてしまう母親に
憤慨する清澄。
なんやそれ。自分の『普通の高校生』のイメージに
当てはまる人間だけが健全なんか。

ガツンとやられ深く頷いてしまった。


落ち込んだ祖母の言葉にも
あー私も言っちゃってるかも(;´Д`)
「女は男より劣る」という考えは
今なおわたしの全身を蝕んでいる。
なにも考えずに「女の子やのに、数学が得意なんてすごい」
なんて言葉が口をついて出る。


姉は姉で、かわいいものを全否定するのにも
ちゃんとした訳があって
これも『女』である故に起った事件が原因。
男女平等の今でも女であることに苦しめられる。
可哀想すぎるし、許せない!


そんな、かわいいものが苦手な姉の為の
ウエディングドレスを作る過程が
すごく素敵でした。
父の作ったドレスに弟が刺繍する。
絆を縫っていくようで
でもそれは決して押し付けがましい愛情でもなく。
それぞれが作りたいから作る!という
欲求を満たす為のものも含めた愛。


やわらかいガーゼ生地に
水の流れをイメージした刺繍を施した
ウエディングドレス
見て見たいな。

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