花も嵐もふみこえて

顔で笑って心で泣いて、オンナは辛いわあ・・・ プニの日常を綴ります

オルタネート

読書です。


爽やかな風が目の前を通り過ぎていくような
一冊を読みました。


『オルタネート』 加藤シゲアキ(著)

オルタネート
オルタネート
新潮社

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。
東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。
全国配信の料理コンテストで巻き起こった

〈悲劇〉の後遺症に思い悩む蓉(いるる)。
母との軋轢により、〈絶対真実の愛〉を求め続ける
「オルタネート」信奉者の凪津(なづ)。
高校を中退し、〈亡霊の街〉から逃れるように、
音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志(なおし)。
恋とは、友情とは、家族とは。
そして、人と“繋がる"とは何か。
デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、
三人を待ち受ける未来とは一体――。
“あの頃"の煌めき、そして新たな旅立ちを

端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。



最初は退屈に思い
世代の違いかしらと
リタイアしようかと思ってたけど
中盤からオヤッと
そのまま一気に引き込まれました。


青春です。


私には遠い過去ですけど
振り返ってみると
高校生活ってお祭り騒ぎのような賑やかさがあったな
と感じます。


もちろん「オルタネート」なんてアプリ存在しないし
私の高校時代に携帯電話もスマホもあるわけないけど
アナログなりの生活が当たり前なわけで
情報源の少ない時代なりの
自意識過剰の葛藤を抱えて
過ごしていたような気がします。
主人公たちみたいな才能も情熱もなかったけど
そういう気持ちは
今も昔も変わらないんじゃないかなあ。



主人公の一人、凪津が作った『エンゲクタルソム』という造語。
二酸化炭素という意味にして
自分の中で生成され、吐き出された化合物。
すごく共感してしまいました。
私も、ある意味
このムラゴンのブログをそんな風に活用しているなと
納得してしまいました。
ーー絶対に周囲にはバレてはいけない(゚A゚;)ゴクリ



辛くなったら深羽の弾いたオルガンの音色を
思い出すようにしているという尚志。
誰でも、拠り所にする音楽ってあるよね。
私も深羽の奏でる音を聴いてみたいです。




息子に「今何読んでんのー?」と聞かれ
初めて知ったんですが
この作者、ジャニーズの方なんですね?!(✽ ゚д゚ ✽)
「お母さん知らないで読んでたのか?」
とバカにされました( ̄▽ ̄;)
才能ある人は多方面で活躍されるもんなんですねー

加藤シゲアキ/オルタネート (Official Promotion Video)

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