花も嵐もふみこえて

顔で笑って心で泣いて、オンナは辛いわあ・・・ プニの日常を綴ります

流浪の月

読書、進みます。


流浪の月 凪良ゆう著

流浪の月 (創元文芸文庫)
流浪の月 (創元文芸文庫)
東京創元社
Digital Ebook Purchas

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。
わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。
それでも文、わたしはあなたのそばにいたい―。
再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、
運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。
新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した
息をのむ傑作小説。「BOOK」データベースより



次の日は仕事で早く寝なきゃ!
と思いながらやめられず💦
最後まで一気に読んでしまったよ。
面白かった!!
満足~( ´ー`)フゥー...
しかし余韻が残る小説だわ・・・


事実と真実はちがう。~本文より


当事者でしかわからないことってある。
だからって自分の娘が誘拐されたら
私もきっと世間と同じ反応すると思う。
でも優しさの履き違えは
本人にとっては迷惑極まりなく
スパッと心を切りつけるナイフにしかならない。


こんなに思いやりであふれている世界で
これほど気遣ってもらいながら
わたしは絶望的にわかり合えないことを
思い知らされるばかりだ。~本文より


真実を訴えても伝わらず哀しいふたり。
主人公たち、幼い更紗が文と引き裂かれて
「ふみいいーふみいい」と泣き叫ぶシーンは
芦田愛菜ちゃんの『Mother』を思い出してしまった。
そして角田光代さんの『八日目の蝉』も。


真実はいつもひとーつ!
とコナンが出てきて解明してくれたら
安心して幸せに暮らして行けたのにね(ノ_-。)
なんて思ってしまった。
アホか・・(;'∀')


主人公たち二人の関係をなんて呼ぶのか
「わたしがわたしでいるために、なくてはならないもの」
と、主人公は説明している。


恋人でなくても
家族でなくても
友情とも違うけど
お互い必要な存在で
固い絆で結ばれていたら
それを愛と呼んでいいんじゃない?
深い愛。
別に関係性を問う必要ない
こういう形の愛があってもいいと思うの。


素敵だぁ。。

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